この著者ネヴィル・ゴダードは、ロンダ・バーン(ザ・シークレットの著者)に大きな影響を与えています。ザ・シークレット122ページには引用があります。
ゴダードは、ユダヤの賢者アブドゥルに7年間も師事し、奥義を極めた人のようです。なので、イザヤ書、ヨハネ福音書、創世記などからの引用が多数あります。
ゴダードと同時に弟子入りしたのは、友人のジョセフ・マーフィーです。
早くから自分が死ぬ時期を予言して「二度と地球に戻ることはない」と言い残して67歳で死んでいます(1972年)
内容としては、 とにかく想像力と注意力の使い方の重要性を徹底的に説いています。
要点は以下
根底にある考え方としては この世界は意識しかない。意識こそ唯一の現物質。すべては自動的に起きているだけ、人間は考えるという行為すらしていない、 という感じの世界観になります。
「想定」というのは、願いがすでに実現していると鮮明に創造することです。
自分が入りたいと願っている未来を「想定」想像力を使って時空を超えたその未来を旅行して帰る。それを繰り返すことにより、想定された未来に直進する運動力が出てきて、自然にその未来に引き寄せられる。これが「想定の法則」である。
想定を成功させる具体的な手順
意識の中に絵を描き、すでにそれが現実化しているという気持ちに浸る。
想像力を支配し、遂げるべき目標に故意に注意を集めることが大いなる秘密。
想像力を支配し、願望が実現しているときの気持ちにじっくり注意を寄せ、心がそれ一色になり、ほかの思いを締め出してしまうまで、何度も繰り返す。
心の力を図る尺度は注意力、ほかのことに気を散らさず、願いが実現しているという気持ちに注意を絞り続けることが成功の秘訣である。(集中力といってもよいだろう)
だから、注意力を支配できるようにならなければならない。
そのためのエクササイズ
毎晩眠りにつくときに、一日の行動を振り返り、時間を逆にして、一つ一つの行動に注意を集める。ベッドにもぐりこむときから、朝起床するときまでのその日の行動に、一つ一つ焦点を合わせる。
想定の法則に必要な3つの条件
- 熱い願い
- 不動性
体が静まり、感覚の扉が(外界に対して)閉ざされると、大きな精神エネルギーが発現される - 創造の中で未来の経験を先取りする
「想定」以外にやることなど無い
自由意思で行動していると思っているのは錯覚。すべては想定に基づいて、ただ起こっているだけ。自由が許されているのは、ただ想定の選択だけである。
想定を変えた瞬間に、別な出来事の連鎖が再配列される。そして未来が変わる。
想定の効果を高めるには、単発的行為であってはならず、望みが実現している態度を貫く必要がある。重要なのは時間の長さではなく、頻度である。
想定の法則が失敗する理由
想定の法則に要する時間は「なりたい自分になっている。望むものを得ているという自然な気持ち」に比例する。いくら望んでも、それが自然に感じられなければ、失敗する。
また、想定の対象を家や金などの物にしてはならない、対象にするのは、すでに持っているという自分の意識。
印象に残る言葉
- 現状を超えたものを想像できなければ、あなたは今のままです。
- 落胆に屈することなく、自信のある態度を保つとき、重圧感は賛美に変わります。
- 時間と空間に含まれるすべてが、無限の、永遠の今に、実は存在しています。言い換えれば、あなたの過去と未来、実に人類の過去と未来のすべてが、今存在しているのです。
- 「創造」はすでに終わっている。新しく創造されるものは何もない。「すでに在るもの」が現れるに過ぎない。
- 動は静に勝り、行動は受動に勝る。行動する人は磁力をおび、聞くだけの人よりはるかに創造的になる
- 祈りは、望みがすでにかなっていることへの感謝です。望みがすでにかなっていると想定し続けなければ、心を変えて人生に望む変化を起こすことはできません。
まとめ
この世界は意識だけでできている。 意識を変えればどんなことも実現可能である。
注意力、想像力を駆使し、願望が叶った状態と一体化する。(これが想定)
「想定」以外にやることはない。
とにかく 想像力、注意力を支配下に置き、鍛える。 注意力は、外界ではなく、内界に向けるように支配しなければならない。
寝る前に一日を逆回転で思い出すエクササイズは注意力を鍛えるのに有効である。