この本は物語で読みやすいです。
エイブラハムの「引き寄せの法則」のヒックス夫妻が書いた本です。
小学生のサラがフクロウのソロモンと出会い、引き寄せについて学んでいきます。
重要と思われるソロモンとサラの会話を抜粋しました。
空を飛びたいというサラに対して
サラ: 「私も、ソロモンみたいに空を飛びたいな。」
ソロモン: 「なぜ、空を飛びたいの?」
サラ: 「地面の上を歩かなきゃならないなんて面白くないよぉ、すごくゆっくりだし。つまらない。」
ソロモン:「君は僕の質問にちゃんと答えていない。
君は「なぜ空を飛びたいのか」を話したのではないんだ。君が僕に話したのは、「空を飛べないことが君が嫌だと思う理由」についてだ。」
やっと空を飛んでいる感じをイメージすることに成功し、空中飛行から帰ってきて。
ソロモン: 「サラ、自分が望んでいないことについて話している間は、望んでいるようにはならなかったということに、気が付いたかい? だけど、望んでいることについて話し始めたら、そしてもっと大切なのは、望んでいることを感じることができたとき、すぐに望んでいるようになったろう。」
ソロモン: 「大事なのは、「君が望んでいること」が何か について考えること、そして、なぜそれを望んでいるのかと考えることを練習してほしい。 君が望んでいることを本当に感じられるようになるまで練習するんだ。」
「苦しみの鎖」から解き放たれ、「喜びの流れ」にのる3ステップについて話しているところ
ソロモン: 「第一のステップは、自分がほしくないものを突き止めること。
自分がほしくないものについて考えたり話したりしているときには、いつもいやな気持がするものなんだ。 怒りとか、落胆とか、恥ずかしさとか、罪の意識とか、おそれなどを感じるんだ。」
ソロモン:「第二のステップは、自分がほしいものが何かを突き止めること。第一のステップができていればかなり簡単なことではないかい? 病気の時に、君が望むことは何だい?」
サラ: 「病気が治ること」
ソロモン: 「何かほしいものを買うお金がないときに、君は何を望む?」
サラ: 「もっとお金がほしい」
ソロモン: 「第三のステップが、一番大切なステップなんだよ、サラ。大部分の人々が、この点を完全に見逃しているんだ。第三のステップはこうだ。
自分のほしいものが何なのかをはっきりさせた後は、それがどんな感じがするかを本当に感じられるようにならなければならない、ということなんだ。
ほしいものについて話したり、それが手に入ったらどうなるかを思い浮かべたり、説明したり、手に入ったつもりになったり、あるいは、依然それを持っていた時のことを思い出したりすることが必要なんだ。
とにかく、ほしいものについて考え続けて、「それがどういう感じがするかという実感」を見つけなければならない。
いい気持がしてくるまで、自分がほしいものは何か、自分に話し続けるんだ。」
ほとんどの人々がいい人間でありたいと望んでいる。そのことが大きな問題だとソロモンが指摘して言うところ
ソロモン: 「僕が気が付いたことはね、人がいろいろな状況を眺めているとき、それがよい状況でも悪い状況でも、ほとんどの人は自分がどう感じているかについて意識していないということなんだ。
そしてそれが、ほとんどの人にとって問題を起こすことになるんだ。
自分が見ていることが自分をどのような気持ちにさせているかを意識している代わりに、いい人間になりたいという気持ちから、人々はいつも悪いことを探し出しては、それを遠ざけようとばかりしているのさ。
それがどうして問題かっていうとね、人々が悪いことだと思っているものを遠ざけようとしている間中ずっと、その人たちは「苦しみの鎖」につながってしまっているからなんだ。人々は、自分がどんな風に感じているのかを意識していることよりも、いろいろな状況を観察したり分析したり比較したりすることのほうにずっと関心があるんだ。そして、たいていの場合、その状況が彼らを「苦しみの鎖」の中に引きずり込んでしまうんだ。」
サラにいやな気分になった時のことを思い出させた後
ソロモン: 「サラ、君の幸せが、他の誰かがやったりやらなかったりすることにかかっているとき、君は罠にはまっているんだ。
なぜなら、他の人々が考えることや行うことを、君がコントロールすることはできないからさ。自分の人生が周囲の状況にコントロールされているように見えるとき、ほとんどの人はがっかりしてしまう。 そしてそれが、実に多くの人々が「「苦しみの鎖」につながってしまう原因なんだ。」
サラ: 「どうしたら「苦しみの鎖」につながれないでいられるの」?
ソロモン: 「物事や人々を、できる限り味わい愛でるんだ。 物事や人々について考えながら、君に最高の気分を感じさせてくれるような考えを見つけるんだ。」
学校でいやなことがあって、学校をやめたいというサラに対して
ソロモン: 「あのね、サラ、僕はこういうことを発見したんだ。この宇宙のすべての物事の中には「君が望んでいること」と「君が望んでいないこと」という要素の両方が内在しているんだ。 どの人の中にも、どんな状況の中にも、どの場所の中にも、どの瞬間の中にも、その両方の要素のどちらかを選べるという選択肢が常に存在しているんだ。 いつでもずっとあるんだ。
だからね、サラ、ある場所や状況の中に悪いことがあるからという理由でそこを去るなら、次の場所に行っても、ほとんど同じことが起こるってことなんだ。」
サラがヘビにでくわし、延々とヘビの怖さ、悪さについてソロモンに話しているサラに対して
ソロモン: 「何らかの形で不快な状況に直面したときに、とっさに強く感情的に反応することは全く正常なことだ。
君が何に焦点を当てているかによって、共鳴引力が何を君のもとに引き寄せてくるのかがきまると前に行ったけれど、君にとっての共鳴引力の焦点となる君の波動を決めるのは、きみの最初のとっさの反応ではないんだ。
最初の反応の後で、それに対して君が何をするかということが、後々まで影響を残すことになるんだ。」
ソロモンがサラの弟によっておもちゃの銃で撃ち殺された後、怒るサラに対して
ソロモン: 「どの行動が正しくて、どの行動が間違っているかについては、僕たちは一日中でも一晩中でも話し続けることができる。
君の残りの人生の全部を使って、どんな行動が適切で、どんな行動が適切でないか、それからどういう状況下ではそれが適切で、どういう状況下では適切ではないかということを分類しようとし続けることもできる。
けれども僕が学んだことは、なぜ自分が嫌な気持ちがするのかを正当化しようとして過ごした時間はいつでも、たとえそれがほんの一分間だとしても、人生の浪費となってしまうということなんだ。
そしていい気持を感じている状態に戻るのが早ければ早いほど、人生はずっと良くなって、他の人々に提供できる良いものをもっとたくさん持つことができる、ということも学んだんだ。」
まとめ
エスターヒックスが引き寄せの法則をわかり易く書いた物語なので、エイブラハムがフクロウになっています。
今日からできることは以下
- 「思考と感情の観察」を行って、できる限り「いい気分」を保つように「考え方」や「ものの見方」を工夫したり、「良い面」を探したり、「注意を向けるもの」をうまく選択する。 それを徹底的にやる。 特に、いろんな物事や人々を味わい愛でる練習は有効である。
- 欲しいものについて、「それがどういう感じがするかという実感」ができるまでイメージし続ける。
以上です。