小難しい法則・理論の本ではありません。
忘れがちな 基本に戻らせてくれる本です。
著者は、エスターヒックスの引き寄せ本を基にしているようです。
内容は以下のようなものです。
まず、「人生は思い通りになる」ということ。
願望を実現するには、ハイヤーセルフとつながることが重要である。
(ハイヤーセルフとは「あの世の自分」と説明されている。)
いい気分でいれば、ハイヤーセルフとつながることができる。
気分は、自分が選択する思考によって決まる。 だから、常に思考の選択をすることが重要。
自分の願望と、自分の思考が一致していれば、その願望はかならず実現する。
無理やり信じ込んだり、思い込んだりするのはダメ。余計な抵抗を生み出すことになる。欲しいものに対する考え方のコツ
「回答が欲しいなあ」×
欲しい状態の自分を実現してしまう。
「回答を得られた自分は嬉しいだろうなあ」○
選択できる範囲で、気分がよくなる思考を探す (これを訓練すればよい)
「私は経済的に豊かだ」×
「生活は苦しいかもしれないが、食べるのに困ってはいない」○
「生活は苦しいかもしれないが、昔よりはよくなっているな」○
自分が信じられるレベルであるということが重要
「会社にいくのが好きだ」×
「会社に行くのは嫌だが、行く途中のこの景色がよいな」○
「会社に行くのは嫌だが、自分の仕事のあの部分は好きだな」○
この辺りはザ・マジックの感謝できることを探すワークに似ている。
このようなことを、書き出すと、さらに効果が上がる。
「いいことノート」を作って、書き出してみるとよい。
一か月もしないうちに、驚くような変化があるらしい。
今選べる選択肢のなかで、一番ワクワクできるものを選ぶ。(些細なことでも)
不愉快な出来事にあった場合、それは反対側にある自分の望みをはっきりさせるチャンスだと考える。
日々、「意図」することが大事
ここでいう意図とは、大きな願望のことではなく、
例えば、「今日は楽しい日にするぞ」「今日を感謝に満ちた日にするぞ」「今日は穏やかな気分でいるぞ」といった宣言。 これをハイヤーセルフに伝えるのと伝えないのでは大きな違いがある。
「感謝」が重要
感謝は、ポジティブな感情の中でも、最高峰のもの。
しかし、無理やり「ありがとう」というだけではダメ (スピリーマンの立場が。。。)
自分の現実の中で、本当に感謝できる物事をさがし、それに対して感謝する。電車を運転してくれる人、食べ物を生産してくれた人、など(これも訓練)
人間は、いいことより、悪いことに注目してしまうくせがある。物事のいい面を探していくことが重要、いいこと:悪いことの比率を9:1くらいに持っていければよい。
望みをはっきりさせなければならない。
そのために「どうして」を考えてみる。
例:宝くじに当たりたい ->どうして? 気に入った家を買いたい。
この場合、家を手に入れることが真の目的になる。
お金を引き寄せ用としている人は、「どうして」を改めて考えてみるとよい。
(これはほかの本でも書いてあること)
抵抗をなくすことが重要
願望を持っても、同時に「無理だ」と考えていては実現しない
やり方は2つある。
- 「思い込み」をなくす 違う側面や、新しい考えを受け入れる。
- 「いい気分になるような思考を選択し続ける」
上手な願い方
「何故だかわからないけど、私は○○を手に入れます」
「何故だかわからないけど、私は○○になることが決まっています」
こうすると、抵抗がなくなります。
自分は社長ではあるが、映画監督ではない、優秀な部下(ハイヤーセルフ)に手段は任せればよいのだ。
(シータ・コマンドにも同様の手法あり)
執着を手放す。願望を忘れる。
これが重要。
「この望みが叶わなければ私はダメ」とか、「それがなければ不安だ、恐怖だ」というのは執着になってしまっていて、実現しない。
執着になってしまうくらいであれば、いったん忘れたほうがよい。
対策:今の自分に幸せを見出す
方向性はバシッと決めて、ぶれない
その上で、起こることはただ、あるがままに任せる。
「方向性」は「楽しく生きたい」「幸せに生きたい」ぐらいのものでよいが、絶対そうなるんだという強い意志が必要
行動は原因になれない
「現実をかえるため」に無理に行動を起こす必要は全くない。現実を変えるのはあくまで自分の思考であり、思考から出ている波動である。行動では、絶対に現実は変わらない。まず思考を変えることが重要。
安心したいから○○が欲しい という願望はダメ
「安心」しかない世界で、「安心できない」と思っているの自分の思い込み。
ますます安心できない現実を引き付ける。
他人を変えることはできない
他人を変えようとするのは執着である。
恋人を引き寄せようとしている人はこのパターンにはまらないように注意。
一発で引き寄せの法則を信じる実験の方法
お勧めしない方法が書いてあります。
まとめ
この本で再度認識したことは
行動は願望実現に関係がない、重要なのは、「今」の思考の選択 というところ。
もちろん「行動」がいらないということではなく、「思考」が先行して「行動」を引き寄せていることが重要。
今日から習慣として生かせることは、
- 「いいことノート」を作って、書く。 「感謝できること探し」「充足できること探し」「良い気分になれる思考探し」 を常に行う。
- 毎朝「意図」の宣言をする。
- 「○○を得られた自分は嬉しいだろうなあ」という願い方をする。
内容としては、エスター・ヒックス、エイブラハムというより、「ザ・マジック」に共通性を感じた。